障害年金の相談にAIを活用する方法|メリット・デメリットを社労士が徹底解説

障害年金相談におけるAI活用のメリットとデメリット


 

 AI(ChatGPTなど)は、「初期段階での情報の収集」や「現段階での情報の整理」において非常に強力なツールです。何度も質問を繰り返すことでより理解度も増していきます。

 

障害年金相談におけるAI活用のメリット

24時間365日、いつでも相談できる


深夜や早朝、体調が良い瞬間に、思い立ったその場で質問が可能です。対面相談のような予約のストレスがありません。

 

心理的なハードルが低い(匿名性)

「こんなことを聞いていいのか」「まだ申請するか決めていない」という段階でも、気兼ねなく対話できます。

 

制度の概要を瞬時に把握できる

「受給要件とは?」「初診日とは?」といった一般的な制度の仕組みについて、膨大なデータから要約して教えてくれます。

 

言語化のサポート

自分の症状や困りごとを箇条書きで伝えると、それを文章として整えてくれるため、病歴・就労状況等申立書の下書き作成に役立ちます。

 

障害年金相談におけるAI活用のデメリット

一方で、障害年金は「個別的要件が非常に重要になってくる」手続きであるため、AIだけでは対応しきれないリスク多々あります。

 

誤った情報(ハルシネーション)の可能性

 AIは時に「もっともらしい嘘」をつきます。最新の法改正や通達、複雑な裁決例を正確に反映できない場合があるため注意が必要です。
 また、AIが学習するネット情報の多くは、集客を目的とした「受給決定」の成功事例に偏っています。社労士も経営上、不支給のリスクより「受給の可能性」を強調しがちです。しかし、稀な成功例を自分にも当てはまると信じ、安易に請求して不支給となった結果、「なぜ自分だけ」と絶望し、うつ状態を悪化させてしまう方も少なくありません。 AIは便利な反面、解決策を示さず孤独感を助長するツールにもなり得ます。 

 

「個別の判断」が苦手

障害年金は、診断書の内容や初診日の証明、申立書の整合性が重要です。AIは「あなたのケースで受給できるか」というデリケートな法的な判断を下すことはできません。

 

感情やニュアンスの読み取りに限界がある

日常生活での本当の苦しみや、主治医との関係性など、行間に隠れた重要な事実を汲み取ったアドバイスは困難です。

 

個人情報保護のリスク

入力した具体的な病状や個人情報が、AIの学習データとして利用される設定になっている場合、プライバシーに関するの懸念が残ります。

 

社労士としての見解(まとめ)

「AIは『辞書』や『下書き担当』として使い、最終的な『戦略』と『判断』は専門家(社労士)に任せる」 これが、現在最も賢いAIとの付き合い方です。AIで知識を得ることは素晴らしいことですが、障害年金は一度不支給決定が出ると覆すのが難しいため、実際の申請にあたってはプロによるダブルチェックが必要です。

 

 

 

 現時点では、書類一式を揃えて年金事務所へ足を運ぶ方が、AIよりも具体的で確実なアドバイスを得られます。
 しかし、年金事務所の職員はあくまで中立・公正な立場です。すべての相談者に平等に接するため、「どうすれば相談者が、最も有利になるか」という、個人の利益に踏み込んだ提案は期待できません。
 一方で、社労士は「依頼者の代理人」として動きます。たとえ報酬が発生したとしても、一人ひとりの状況に深く寄り添い、受給の可能性を最大限に引き出す戦略を立てます。
 最終的な受給額や、不支給のリスク回避を考えれば、依頼者の利益を第一に追求する社労士に任せることが、結果として大きな安心とメリットに繋がるのは言うまでもありません。